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経理アウトソーシングとは?メリットとデメリット、委託する際の注意点を解説
2026/07/31
経理アウトソーシングは、経理業務を外部の企業に外注するサービスで、導入により業務の効率化につながります。しかし、さまざまなサービスがあるため、どういった選び方をすれば良いか悩んでいる方もいるでしょう。
このページでは、経理アウトソーシングの特徴やメリット、サービス選びのポイントを解説します。
経理アウトソーシングを導入する際の注意点も紹介するので、参考にしてください。
目次
経理のアウトソーシングとは?
企業で行っている経理業務の一部もしくはすべてを、高い専門性を持つ外部企業に委託するサービスが経理のアウトソーシングです。「経理BPO」とも呼ばれています。
日々の仕訳入力や請求処理、支払い管理などを社外に移管することで、担当者の負担を軽減し、より重要度の高い業務へ集中できる体制を整えられます。
すべての経理機能を委託するとは限らず、繁忙期のみ、あるいは特定の工程だけを切り出して依頼するなど、自社の状況に合わせて柔軟に活用できる点も特徴です。
アウトソーシングに関する詳細な解説は、こちらのページで行っています。アウトソーシングの種類にも触れているため、ぜひ確認してみてください。
アウトソーシングとは?人材派遣との違いやメリット、導入事例を解説 >
記帳代行との違い
記帳代行は、日々の取引を会計帳簿へ反映させる作業を中心に請け負うサービスです。領収書や請求書、入出金の記録といった資料をもとに仕訳を行い、帳簿の作成に主眼が置かれています。
それに対し、経理アウトソーシングは対応範囲がより広く、請求や支払管理、経費精算、月次決算の補助など周辺業務まで任せられる場合が多いです。単なる入力作業の委託にとどまらず、経理機能そのものを支える存在といえます。
小規模事業者では経理・財務のアウトソーシングは代表的な委託領域
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小規模事業者が外部委託している業務分野
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|---|---|---|
| 1位 | 生産・管理 | 43.4% |
| 2位 | 経理・財務 | 23.6% |
| 3位 | デザイン・商品開発 | 17.5% |
| 4位 | その他 | 17.2% |
| 5位 | 販売 | 14.1% |
| 6位 | 営業 | 11.3% |
| 7位 | 調査・マーケティング | 8.1% |
| 8位 | 総務・庶務 | 4.9% |
| 9位 | 研究・開発 | 4.9% |
参考:経済産業省「令和3年 小規模事業者の経営環境変化に伴う地域での連携や課題解決への取り組みに関する調査研究 調査報告書」
経済産業省の「令和3年 小規模事業者の経営環境変化に伴う地域での連携や課題解決への取り組みに関する調査研究 調査報告書」では、アウトソーシングに取り組んでいる小規模事業者を対象に、外部委託している業務分野を調査しています。
調査結果によると、委託している分野は「生産・管理」が43.4%と最も多く、次いで「経理・財務」が23.6%、「デザイン・商品開発」が17.5%となっています。アウトソーシングを利用している小規模事業者のうち、約4社に1社が経理・財務を外部へ委託していることになります。
経理・財務では、記帳や仕訳、請求書の発行、経費精算、入出金管理など、一定のルールに沿って継続的に行う業務が多く発生します。こうした定型業務をアウトソーシングすることで、社内の業務負担を軽減し、経営者や従業員が営業活動や商品・サービスの改善など、本業に関わる業務へ注力しやすくなります。
経理・財務のアウトソーシングが重要な理由
経理業務の効率化に向けて、クラウド会計や経費精算システムなどのITツールを導入する企業は増えています。しかし、システムを導入しただけで、経理業務のすべてが自動化されるとは限りません。
独立行政法人中小企業基盤整備機構が2025年11月から12月に実施した「中小企業のAI等の利活用に係る実態調査」によると、ITを導入済みの企業のうち、業務全体に占める手作業の割合が「80%以上」と回答した企業は20.2%、「60~79%」と回答した企業は31.5%でした。公表された区分を合算すると、ITを導入済みの企業の51.7%では、業務の6割以上を手作業が占めていることになります。
システムによって入力や集計を効率化できても、確認や判断を伴う作業まですべてなくなるわけではありません。そのため、経理業務を効率化するには、ITツールの導入だけでなく、業務フローの見直しや作業の標準化、担当範囲の整理まで含めて取り組むことが重要です。
ITだけでは解消しきれない手作業や人的負担を補い、経理部門全体の生産性を高める手段として、経理・財務のアウトソーシングは重要な選択肢といえます。
アデコでは経理を含めた事務業務の代行も行っています。詳しくは下記ページをご確認ください。
経理のアウトソーシングに適した業務
アウトソーシングに適している業務には、マニュアル化しやすいものやイレギュラー対応が少ないものが多いです。
経理アウトソーシングは、主に以下の業務で導入されています。
経理アウトソーシングに適した業務
このように、社内の経理担当者に任せている業務の大部分をアウトソーシングできます。一方、すべての業務をアウトソーシングすると費用が高額になるため、自社の状況に合わせて委託する業務を選定してみてもよいでしょう。
経理のアウトソーシングを導入するメリット
経理のアウトソーシングを導入することで、社内の業務負担を軽減できるだけでなく、コスト削減や生産性向上など、さまざまな効果が期待できます。
経済産業省の調査では、アウトソーシングに取り組んでいる小規模事業者の多くが、「本業に集中することができた」「売上を伸ばすことができた」といった効果を実感しています。アウトソーシングによって社内の人員や時間をコア業務へ振り向けやすくなり、事業活動全体に良い影響を与えていることがうかがえます。
また、経理・財務のアウトソーシングを実施した事業者では、ほかの業務分野と比べて「コストを削減することができた」と回答した割合が高い傾向にあります。経理担当者の採用や教育、繁忙期の人員確保などにかかる負担を抑えながら、必要な業務を安定して運用できる点は、大きなメリットといえるでしょう。
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アウトソーシング実施後の効果
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|---|---|---|
| 1位 | 売上を伸ばすことができた | 14.5% |
| 2位 | コストを削減することができた | 14.0% |
| 3位 | 新たな取引先や人脈が増えた | 8.1% |
| 4位 | 特に新しい変化はない | 8.1% |
| 5位 | その他 | 0.7% |
参考:経済産業省「令和3年 小規模事業者の経営環境変化に伴う地域での連携や課題解決への取り組みに関する調査研究 調査報告書」
このほかにも、経理のアウトソーシングには、業務の属人化防止や専門性の確保、社内担当者がコア業務に集中しやすくなるなど、さまざまなメリットがあります。ここからは、代表的なメリットについて詳しく解説します。
コストの削減
経理アウトソーシングを導入すると、人材費や教育費などのコストを削減できます。
専門的な知識が必要な経理業務を社内だけで賄おうとすると、人材育成に費用がかかります。アウトソーシングの活用により、採用や教育、引き継ぎ費用を抑えられる点がメリットです。
また、経理アウトソーシングは、期間を繁忙期のみに絞っての委託も可能なので、常に社員を雇う状況よりも抑えた費用で経営できます。
人手不足の解消
経理アウトソーシングを活用すると、社内の人手不足の解消につながります。外部に委託する際に業務内容を「見える化」するため、気づいていなかったムダな業務を省きやすい点もメリットです。
経理業務は時期によって業務量が変動しやすいですが、繁忙期のたびに、優秀な人材を探して雇うことはなかなか難しいです。一時的に人材が必要な場合も、アウトソーシングを導入すると専門知識を持った即戦力の人材に委託可能です。
コア業務への専念
定型的な経理業務に時間を取られ、ほかの重要な業務に手が回らない場合や、おろそかになってしまうケースも多いです。経理アウトソーシングの活用で、社員がコア業務に専念できます。
コア業務に専念すると、新たな事業の立ち上げや企業戦略の策定などが進めやすくなるため、企業の利益にもつながります。
法改正などに素早く対応可能
社会保険や税制度は、毎年行われる法改正などによって更新されます。経理担当者は制度変更を把握した上で、業務内容やシステムを変更する必要がありますが、情報収集や理解には膨大な時間と手間がかかります。
経理アウトソーシングサービスを行う会社は、経理に関する最新の情報や専門性の高いノウハウを持っているため、最新の法改正などにも素早く対応可能です。
業務品質の向上
経理アウトソーシング先には、専門知識を有する社員が常駐しています。業務を委託すると、業務品質の向上に期待できるでしょう。
経理業務のノウハウも豊富に持っており、導入すると、教育に費用をかけなくても効率的な業務が可能です。社内だけでは難しい、専門知識に基づいた経理業務が行えるほか、企業にとって有利になる情報を得られる場合もあります。
多くの企業でのプロジェクト実績を持つ経理アウトソーシングを選ぶと、よりパフォーマンス向上につながるでしょう。豊富な実績を持つアウトソーシングサービスなら、アデコ BPO・アウトソーシングサービスをぜひチェックしてください。
アデコ BPO・アウトソーシングサービスは、25年の歴史と12,000件以上のプロジェクト実績を誇るサービスです。業務品質の向上だけでなく、高いコンサルティング機能により、企業の課題解決へ貢献します。
不正やミスの防止
経理業務には正確性が求められますが、細かな数値の管理が多く、誤入力やミスが起こりやすい業務でもあります。社内で行うと、専門知識を持つ社員にばかり業務が集中してしまうケースも多いです。
また、多額の金銭が絡む業務も多いため、横領や不正が発生する可能性もあります。経理アウトソーシングの導入により、不正やミスの防止につながります。
経理アウトソーシングを導入するデメリット
メリットの多い経理アウトソーシングですが、導入がデメリットになるケースもあります。
経理アウトソーシングのデメリット
上記のトラブルが発生する可能性を十分に理解し、トラブル防止に努めましょう。
情報漏えいのリスクがある
経理アウトソーシングでは、委託先のスタッフが企業の重要な資料や振込情報などの機密情報を扱うため、情報漏えいのリスクがデメリットとして挙げられます。
代行先が書類を紛失するなど、思わぬトラブルから機密情報が漏えいする可能性もあります。アウトソーシング会社ごとに、セキュリティ対策は異なるため、納得できる対策を行っている会社に委託しましょう。
社内にノウハウを蓄積できない
多くの経理業務を外部に委託してしまうと、経理業務に関するノウハウや知識が社内に蓄積されにくいです。委託業者を変更する際や、委託から自社での運用に戻す場合に、業務の引き継ぎができない点もデメリットとして挙げられます。
そうした事態を防ぐため、どの業務を外部に委託するのか、内容の吟味が大切です。コア業務は自社で行うと、重要な業務のノウハウは蓄積しやすいでしょう。
料金が割高になる可能性がある
経理アウトソーシング会社ごとに料金体系はさまざまで、企業の規模や業務内容によっても異なります。いくつかのサービスを追加すると、料金が割高になる可能性もあり、料金が契約時のネックになる場合も多いです。
社内で経理専門の派遣社員を雇用する方法もありますが、アウトソーシングを導入するメリットとして、育成にかかるコストの削減や離職の心配がない点が挙げられます。繁忙期のみの導入など、企業の状況に合わせて委託できる点も魅力です。
経費処理の重複が起こる可能性がある
社内と委託先で経理業務を分担していると、重複して経理処理が実行されてしまう可能性があります。二重計上は該当取引の売上が倍になるため、計算が合わなくなってしまいます。
対策として、依頼する前に業務内容を見える化し、どこからどこまでを委託するのか明確に伝えましょう。委託する内容を整理して依頼すると、経費処理の重複を防げます。
対応にタイムラグが発生する
経理アウトソーシングは、あらかじめ決められた仕事を委託するため、急な対応が困難な場合があります。
急ぎで対応してほしい業務がある際、連絡にタイムラグが発生すると、スムーズな業務が困難になってしまいます。営業時間の確認や問い合わせへの対応、トラブル発生時の対応などを事前に確認しましょう。
契約時に委託中の対応内容を確認すると、不安は解消できます。レスポンスの早いアウトソーシングサービスであれば、業務の進捗を把握しやすいです。
経理アウトソーシング先の選び方
経理アウトソーシングサービスを選ぶ際は、以下の選び方のポイントをおさえておくと、自社に合ったサービスを選びやすいです。
経理アウトソーシング先を選ぶポイント
求める業務が委託できるか
対応してくれる業務範囲は、経理アウトソーシング先ごとに異なります。委託したい業務が対象になっているか、業務範囲がしっかりと明確化されているかを確認しましょう。
業務を委託する際は、自社で対応する範囲とアウトソーシングサービスを導入する業務を明確化すると、効率的に業務を進められます。
コミュニケーションが円滑か
急な要望があった際、すぐに対応してもらえるかどうかは重要なポイントです。アウトソーシング会社と緊密にコミュニケーションを取れる環境が整っていると、より円滑に業務を進められます。
急ぎで頼みたい仕事があった場合、スピーディーに対応してもらえるかどうかも事前確認が必要です。委託先からのレスポンスが遅いと業務が滞ってしまい、社内全体に影響がおよぶ可能性があります。
セキュリティ対策が十分か
前述したデメリットでも触れましたが、アウトソーシングは外部の人材に社内の重要な資料や機密情報を共有するため、セキュリティ対策が重要です。
セキュリティポリシーやアクセス制御体制を明確にしている会社を選ぶと良いでしょう。セキュリティ面が心配な場合は、委託会社の社員を派遣して、社外にデータを持ち出させない対策も有効です。
セキュリティ面に優れたアウトソーシングなら、アデコ BPO・アウトソーシングサービスをぜひチェックしてください。
アデコ BPO・アウトソーシングサービスは、個人情報および機密情報を情報保護に関連する規程に基づき適切に管理しており、第三者機関の認証も受けています。
内容が費用に見合っているか
コスト削減のために経理アウトソーシングを導入したにもかかわらず、余計な費用がかかってしまっては本末転倒です。委託できる内容と効果が費用に見合っているか依頼前に確認しましょう。
経理担当者を雇う場合と比較してどれくらいコストを抑えられるか、初期費用も含めて検証するとわかりやすいです。また、費用対効果だけでなく、導入後に受けられるサポートや対応の柔軟性など、費用以外の部分も見合っているか確認しましょう。
進捗の可視化ができるか
作業の進捗状況が透明化していると、互いに業務をスムーズに進められます。特に、リモート型のサービスを選ぶなら、進捗を可視化できるかどうかチェックしましょう。
メールなどを利用して都度報告してもらう方法もありますが、かなり手間がかかります。リアルタイムで進捗確認できるシステムがあると、より確認がスムーズです。
経理アウトソーシングを導入する際の注意点
経理アウトソーシングを導入する際の注意点には、以下があります。
導入時の注意点
業務の課題を見える化する
アウトソーシングを利用する前に、現状の仕事内容やかかっている時間など、問題を見える化しましょう。思わぬところにムダな業務が隠れているとわかり、少ない工程で業務を効率化できる場合もあるでしょう。
業務を洗い出したら、効率化したい業務に優先度をつけ、アウトソーシング先に委託したい内容を正確に伝えてください。委託する業務内容が不明瞭な状況だと、トラブルが発生する可能性があります。
繁忙期は余裕を持って依頼する
年末調整や決算申告など期限が決まった業務は、期限が迫ってから依頼しても難しい場合が多いです。繁忙期は余裕のある日程を組んで依頼しましょう。
また、繁忙期はアウトソーシング会社側にも負荷がかかるため、料金が割増になるケースもあります。急な依頼内容の変更が難しい場合もあり、平常時よりも手続きに時間がかかるでしょう。
社内で導入を共有する
上層部のみが主体となって業務の委託を決めてしまうと、現場から不満が出やすく、計画がうまく進まない場合があります。経理アウトソーシングを利用する場合は、委託する業務内容などは必ず社内で共有してください。
また、今まで該当業務を担当していた社員が、自分の仕事を取り上げられたと感じるケースもあります。導入する経緯やメリットを伝える点も含め、担当者へのフォローを忘れずに行いましょう。
経理のアウトソーシングをご検討中ならアデコへ!
経理アウトソーシングとは、高い専門性を持つ外部企業への業務の委託を指します。近年の人手不足により導入する企業が増えており、注目も高まっています。
導入するメリットを感じられるサービスを利用するためにも、何の経理業務を委託するのか明確にし、適したサービスを選ぶことが大切です。委託したい業務が対応範囲内か、費用対効果やコミュニケーションの柔軟性などに注目して選びましょう。
実績豊富なアウトソーシングを探しているなら、アデコ BPO・アウトソーシングサービスをぜひ一度チェックしてください。
アデコ BPO・アウトソーシングサービスは、豊富な実績を持つアウトソーシングサービスです。
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